岡崎ルネサンス

岡崎ルネサンス体験記

岡崎の奇祭 瀧山寺の「鬼まつり」

2017年2月11日(土)、岡崎市滝町にある瀧山寺で行われた鬼まつり。このエリアに春を呼ぶ奇祭として、鎌倉時代から続く歴史のあるお祭りへ行ってきました。

 

 


「鬼まつり」の会場となる瀧山寺へは、名鉄東岡崎駅北口の「東岡崎」バス停より上米河内行又は大沼行のバスに乗り「滝山寺下」バス停で下車して徒歩10分ほど。鬼まつり当日は、「東岡崎」バス停から臨時便が出たり、「総合グランド前」バス停からもシャトルバスが出ていました。

 

 

「滝山寺下」バス停に到着後、少し歩いて長い階段を上がっていくと瀧山寺です。
(この階段を上がっていく途中で息が切れたのは内緒です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


瀧山寺に到着し、境内を歩いていると、仏像等を拝観できる場所があったので、拝観料300円を支払い、本堂裏側にある部屋に入ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


入ってすぐの通路脇には様々な道具が置いてあり、その奥に「鬼まつり」で使われる「爺面(じじめん)」「婆面(ばばめん)」「孫面(まごめん)」の3つの追儺面(ついなめん)が置いてあります。

 

 

※追儺面 ついな(豆まきのルーツとなったと言われる行事)で使用される鬼面。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めてこの様なお面を間近で見ましたが、思わず手を合わせてしまいたくなる様な感覚があり、写真を撮らせていただく時も、お賽銭を入れ「撮らせてください」とお願いしてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

さて、この追儺面、気になったヒトもいるかもしれませんが、爺と婆、孫はあるのに「父面(ちちめん)」「母面(ははめん)」は現存しておりません。父と母がないのは理由があるそうです。
もともとは、「父面」「母面」も合わせて、5つの鬼面があったそうです。しかし、ある年の鬼まつりの時に諸国を旅する二人の旅僧が来て、いつもであれば、鬼面を被る時には定められた「行」を行わなければ被れない鬼面を、「行」をすることなく「父面」「母面」を被り、鬼まつりに参加してしまったのです。
※現在でも鬼面を被る際に、7日間斎戒沐浴(さいかいもくよく 心身のけがれをとること。四足動物の肉を口にしない、などの戒律がある)をするための居室で起居しています。
鬼まつりが終わり、鬼面を取ろうとしたら、顔面に鬼面がついて離れず、そのまま亡くなってしまいました。その旅僧の亡骸と外れない「父面」「母面」を薬師堂前に葬ったため、現在は「父面」「母面」が無く、「爺面」「婆面」「孫面」の3つのみが残ったそうです。

 

 

 

ちなみにこの葬られた場所は「鬼塚」と呼ばれて「鬼まつり」の中では鬼塚供養として二人の旅僧の霊を弔っています。

 


※瀧山寺内にあった説明文より 出典「愛知県謎解き散歩」

 

 

 

 

 

 


鬼面以外にも不動明王立像などがあり、見応え十分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


本堂に入ると、火まつりのときに使用する松明が置いてありました。想像よりも随分と太く長いです…。長さは、およそ2.5m、太さは大人の男性が脇に抱えて持つにも大きいサイズ。この松明に火をつけて本堂内で鬼を追う。まだまつりを見ぬ私には想像できません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


クライマックスの火まつりの前にも、様々な行事が行われていましたので、一部ご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長刀(なぎなた)御礼振り


日枝神社や滝山東照宮にて、長刀を持った男性が決められた所作で、華麗に長刀を回し、お清めの儀式を行っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
鬼塚供養(豆まき)


追儺面「父面」「母面」が取れずに亡くなった旅僧の弔い。豆まきでは、「鬼は外」とは言わず、全て「福は内」のみの掛け声とちょっと変わっています。

 

 

 

 

 

通常、豆まきでは鬼を追い払うという意味がありますが、瀧山寺の鬼まつりで登場する鬼たちは「邪鬼を祓う鬼の神様」。悪さをする邪鬼から私たちを守ってくれる、怖い姿をした「鬼神」であることから、こちらではこのような掛け声になっているようです。理由はもう一つ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庭まつり(田遊祭)


ここでも、本堂の前で長刀御礼振りが行われ、その後「田打ち・代かき・苗代作り・種まき・田植え」の作業を演じたお清めが行われます。このお清めについては、昔から伝えられてきた所作がありますが、その所作の持つ意味などは伝わっていない点などもあり、様々な意味に捉えることができます。

 

 

 

 

 

さあ、この庭まつりが終了すると鬼まつりのクライマックス「火まつり」が始まります。白装束に身を包んだ若衆が大松明を持ち、鬼を追うように本堂をまわっていきます。
この時、火がつき煌々と燃える大松明を持ったまま本堂の中にも入っていきますので、見ている観客側は重要文化財の本堂が燃えないか、ハラハラしながら見ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、「爺面」「婆面」「孫面」の鬼たちは、松明を持った若衆たちと共に本堂の周りをまわります。「孫面」の鬼は、最初は鉞(まさかり)を持ってまわっていますが、途中で大きな鏡餅に持ち替えます。他にも撞木(しゅもく(鐘などを打ち鳴らす棒))を持った鬼もいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この鏡餅は「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」を意味しており、豊作を表しています。鉞を持って邪鬼を追い払い、鏡餅を持って豊作を祈る。 この事からも上で書きましたが、「鬼まつり」の鬼は「鬼の姿をした私たちを守ってくれる神様」であるようですね。

 

 

 

 

 

 

最後には、一斉に松明の火が消されて瀧山寺の「鬼まつり」は終わりになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今回の鬼まつり、この荘厳さは写真や文章だけでは伝わらないので、ぜひ皆さんには瀧山寺へ足を運んでいただいて、体験して欲しいですね。あと、日が沈むと気温がぐっと下がって寒くなりますので暖かい格好で行ってください。

 

 

 

 

 

瀧山寺:http://takisanji.net/


岡崎おでかけナビ「滝山寺鬼まつり」:https://okazaki-kanko.jp/event/677

 

【掲載日:平成29年3月24日】

 

 

 

 

 

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