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上級者向けハイキングコース!? 箱柳町の「石仏遊歩道」を歩いてみた

インフォメーション
場所: 愛知県岡崎市箱柳町
ホームページ:
上級者向けハイキングコース!? 箱柳町の「石仏遊歩道」を歩いてみた

石の公園団地を筆頭に、数々の石屋が点在する梅園学区。この学区内の箱柳町に位置する平松山にある、石仏が並ぶ周回路「石仏遊歩道」を歩いてみました。

 

 

 

地元の人にもあまり知られていない
ハイキングコース


 石仏遊歩道は、大小約40体の石仏が点在する約4kmのハイキングコースです。石仏は、明治から昭和初期にかけての山岳信仰が盛んな時代に、木曽御嶽山にならって石工の手によって建立されたものなのだとか。この場所は、御嶽山の里山として三河地方の信仰の対象になっていたといわれています。
 


遊歩道に点在する石仏

 


 地元の人にもあまり知られていないこの遊歩道。事前に色々と調べましたが、情報はあまりありません。ということで、まずは行ってみることに!

 

 

 

遊歩道の入口はバス停のすぐそば


 石仏遊歩道の入口は、名鉄バス「下箱柳」停留所のすぐそばにあります。バス停から県道477号を挟んだ反対側にある「箱柳城跡」と掘られた石碑が目印。その奥に、「石仏遊歩道入口」の看板と、10台ほどが停められる駐車スペースがあります。


名鉄バス・下箱柳のバス停。道路の反対側に「箱柳城跡」の石碑があります
 

「石仏遊歩道」の石碑

 

 

 ここから伊賀川に架かる日陰橋を渡り、さっそくハイキングスタート!はじめに民家の横の細い道を通り抜けることになるので、マナーを守って通行しましょう。

 

 

 

竹やぶに囲まれた戦国時代の城跡


 石仏遊歩道は西回り・東回りのどちらからでもぐるりと一周できますが、東側に「城跡」と書かれた看板を発見。そう、ここには「箱柳城」の城跡があるのです。せっかくなので、ハイキングコースへ入る前に、まずはこちらに立ち寄りました。
 
日陰橋を渡った先に分かれ道があります
 

箱柳城跡への案内看板

 

 

 箱柳城は、室町〜戦国時代に築城されたといわれる居城です。城主である中根氏は、この城を拠点に箱柳・小呂・田口などの道根六郷と呼ばれる地域を支配した武士の一族。しかし、来歴ははっきりしていません。江戸時代に描かれたと思われる絵図から、この場所に城があったということが推定されています。

竹やぶをかき分けて進みます
 

「箱柳城跡」の看板を発見!

 

 

 城跡の周囲は竹やぶになっていて、かなり危険!竹をくぐり抜けてようやく箱柳城と書かれた看板までたどり着きました。石垣が積まれているため「ここが城跡なのかな?」と思いましたが、この地は後世に耕地として使用されており、城郭としての遺構とは見られないとのこと。
 

 
石垣は後世に積まれたものかもしれません

 

 

 

まずは東山頂を目指します!
見晴台もありました


 このまま、今回は東ルートから東山頂を目指すことにしました。道は存在するものの、あまり人の手が加えられていない感じで、登山靴などの準備がないとなかなか厳しい山道です。「このまま進んでも大丈夫だろうか…」と心配になってきた頃、1つめの仏像に出会いました。
 

山道を進みます
 

突然、小さな仏像が現れました!
 
歴史を感じる佇まいです

 

 かつて整備されたであろう、急勾配の上り坂をどんどん進んでいくと、大瀧不動尊と掘られた大きな石仏をはじめ、さまざまな石仏が登場。弘法大師、十二大権現、八海山…また、名前が掘られていない石仏もちらほら。大きさや表情なども異なり、見ていて癒やされます。
 

急勾配の坂道

大瀧不動尊
 
山道にさまざまな石仏が点在
 
御嶽信仰を広めたという普寛の像

 

 

 登り口から30分ほどで、東山頂へ到着しました。ここは海抜163mで、山頂にも石仏が立っています。このすぐ近くに見晴台もありますが、木々がぐんぐんと成長しており、枝葉の隙間からかろうじて岡崎市街が見られる、という状態でした。
 
東山頂に立つ石像
 
木々が生い茂った見晴台
 
見晴台からの眺め

 

 

 

平松山山頂には小さな広場が


 続いて、西山頂(平松山山頂)へ向かいます。東山頂から少し下って、また登るという道。途中、岩が露出した場所や、急な坂道もあるので注意してくださいね。山道を慎重に歩きながら、いろいろな石仏を見てきましたが、同じものがなくどれも個性的。道沿いにあったり、少し奥まった場所にあったり、崖の上にあったりと、設置されている場所もさまざまでした。

 
 

 

 見晴台から約15分でたどり着いた西山頂は広場になっており、中央には御嶽山国常立大神をはじめとした神々が鎮座。ここからは岡崎市街が一望でき、とても清々しい場所でした。
 
平松山山頂に鎮座する神々の石仏
 
西山頂からの眺め

 

 

 今回は東ルートから歩きましたが、西ルートでこの西山頂へ向かい、同じ道を戻るというコースが、短時間で石仏を楽しむにはいいかもしれません。

 
西ルートの案内板

 

 今回歩いた順路での所要時間は、のんびり歩いて1時間から1時間半程度。石仏を眺めながらのハイキングはとても楽しいものでしたが、山道がきちんと整備されておらず、倒木や蜘蛛の巣など、道が荒れている場所も。普段山登りをしない人や、小さな子どもやお年寄りには、あまりオススメできません。
 

 しかし、市街地から近い場所で、こんなに自然と触れ合える、散策が楽しい場所があるなんて…!と、個人的にはとても感動。違うシーズンにも、また訪れたいと思います。

 

 

 

 

 

◯参考文献:
「新編岡崎市史 総集編20」/編集:新編岡崎市史編集委員会
「続・岡崎の観光文化その3」/編著:大石収宏

 

◯関連学区まちものがたりリンク  梅園学区まちものがたり

 

◯ライター:前田智恵美
1984年、宮城県石巻市生まれ。東京のIT企業に勤めた後、結婚を機に夫の地元である愛知県岡崎市へ。自動車部品メーカー広報、出版社勤務を経てフリーに。キャンプと旅行が好きです。

 

◯公開日:2017年12月11日

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